Jimmyの楽屋
『彼岸花の咲く夜に』の「学校妖怪=人間説」について検討しています。通常の日記もあります。
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『彼岸花の咲く夜に』第二夜の感想 「学校妖怪人間説」の検討・考察(毬枝を中心に)
年始にまとめてUPした『彼岸花の咲く夜に』の感想と、つたない考察に、たくさんのアクセスをいただき嬉しい限りです。

その時に書いた日記は、下記の私のブログ内日記にまとめてリンクを貼ってあります(4つの日記に分けてUP)ので、興味のある方は読んでみて下さい。

『彼岸花の咲く夜に』第二夜で始まる、ミステリーだらけの2012年

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

校長先生、教頭先生(紅茶紳士)、体育教師(イザナミ)など、『彼岸花の咲く夜に』の世界における「学校妖怪」の存在は、この第二夜に至って以降、「人間(教師)説」として検討に値する状況になっていると思います。
(具体的には、上記の過去日記4/4をご参照下さい)

特に、この考察について、拍手コメントを下さった日継さん、どうもありがとうございます!
非常に面白いご意見でしたので、勝手ながら以下に掲載させていただきます。
(当方の判断で、読みやすいように改行を挟んでいます)

☆☆☆☆☆

はじめまして
感想考察楽しく読ませていただきました
私も教師=妖怪説は考えていたので同意見の人の考察を見られて嬉しいです

私なりの妄想じみた考察なんですが、めそめそなった毬枝は実は大人になった毬枝が教師になったことの幻想描写なのかと思いました

大抵の事件が教頭先生や校長先生によってなかったことにされる
しかし毬枝に限っては例外が起きる
毬枝の受けたイジメや性的虐待は表沙汰にされないまま毬枝は卒業する=金森に殺され便漕に落とされる描写
毬枝の卒業後に金森の虐待が発覚
金森はなんらかのボロを出し処分を受ける=めそめそさんの祟り
毬枝は大人になって教師になり他の教師と対立しながら生徒を守ろうとする

書きながら第一夜1話以外の保健室の先生が毬枝じゃないかと思ったりしました
本名不明ですし毬枝が参加できなかったお月見に保健室の先生が参加していた
第一夜3話で保健室の先生がみどりを看たあとに教頭先生と毬枝の対決があった
第一夜4話の鎮守社を直していたり怯えるさくのしんに気づいたのも彼女で、みちるの自演祟りに気づく可能性が高かった
何よりの共通点は保健室の先生と毬枝は彼岸花と仲よしということでしょうか
あの保健室の先生なら彼岸花にお菓子をお供えくらいしそうですから

長い妄想じみた考察失礼しました。
いろいろ穴はありますが考察に色を添えられたらと思います
竜騎士07さんの新作がまた出るそうですね

☆☆☆☆☆


読ませていただいて、目から鱗が落ちました!!ww

私は「保健の先生=彼岸花の本体」という解釈で原作を読んでいたのですが、「めそめそさん=大人(教師)になった毬枝の姿」「保健の先生=毬枝の大人になった姿」というのも、なかなか、いやかなり興味深いです。

これでは今回は「毬枝に焦点を絞って」考えてみようと思います。


1.毬枝は(いつ)死んだのか??

「学校妖怪=人間」という仮説を検討するに当たって、最大の障害がこれです。
つまり、「毬枝は本当に死んだのか?」「死んだとしたらそれはいつなのか?」という問題です。

金森先生との格闘、便漕への死体遺棄については、学校妖怪の他に目撃者がいない以上、幻想描写である可能性はぬぐえません。
もしここで毬枝が本当に死んでいたとするなら、それを“観て”いた保健の先生(彼岸花)が、幻想の毬枝(めそめそさん)を使役し、その後の幻想ストーリーを構築する、という可能性も考えられますね。

毬枝(めそめそさん)の幻想描写でネックになるのは、第一夜の第弐話「心霊写真機」です。

校長先生の「存在を消去する能力」は、モブキャラ的な存在にばかり使っているものだと思っていましたが、主人公格の毬枝にもしっかり機能していて、しかも野々宮くんに気付かれるという、異質の経緯をたどりました。
若干記憶があいまいですが、終盤の彼岸花とめそめそさんのバトルも野々宮くんに目撃された気がするし。

・なぜ野々宮くんは校長先生の能力を看破できたか
これは心霊写真機を媒介として、幻想描写に組み込まれた。という解釈がひとつ。
ただし、それではホラーに考察が傾いてしまいます。
実際は、彼だけ「全体の方針に逆らった」といったところでしょう。

・野々宮くんはどういうポジションにいるのか
『ひぐらしのなく頃に』のように、ル−ルを設定するとして、『彼岸花の咲く夜に』の学校妖怪描写をルールXとします。
このルールXが作動している時は、「猫箱」の状態です。
そんな出来事があったのか?というのは、観測していない外側からは完全に証明出来ません。
野々宮くんも、「このルールXの中で口裏を合わせていた」と解釈すれば、このポジションも納得です。

となると、次の問題が出てきます。

・毬枝はどういう状態か
毬枝は野々宮くんのクラスメイトです(でした)。
野々宮くん以外の人間が、母親を含めて毬枝の存在を忘れていたわけですが、では何故、野々宮くんは思い出せたのか?
ホラーファンタジーを打ち破る為には、写真機だけでは論理的な説明にならないでしょう。
また、毬枝の母親までもが忘れていたとなると、学校外にも(肉親を含めて)しっかり校長の能力が行きわたっています。
この辺りの厳密な射程範囲(ジョジョか!)も気になるところです。
そもそも彼は「ルールX」に組み込まれながら、それに反発しています。
その辺りの真相も、はっきりしません。
沼田さんという存在に対してと、毬枝に対してとの幻想描写が混ざり合い、混乱させられます。

また、この時点で、毬枝は間違いなく死んでいるのか?それとも生きていて放置された存在なのか?すでに卒業した後の状態なのか?疑問は残ります。


2.人間として生きる毬枝はどのような存在なのか??

最後にこの問題です。
毬枝が生きていたと仮定して、彼女はどういった位置付けでこの世界に関わっているのでしょうか?

まず考えられるのは、コメントを下さった日継さんの考察のように、「学校の職員」として関わっている、というのが妥当な線でしょう。

私自身は、彼女を「すでに死亡した存在=幻想」と捉えていた為、このような考えは浮かびませんでした。
まさい、目から鱗です!

となると、日継さんの「毬枝=保健の先生」説にも信憑性が出てきます。
「踊る彼岸花」と「旧校舎トイレのめそめそさん」は、どちらも、保健の先生となった「大人の」毬枝が本体、ということになるでしょう。

ただ、何となくそうではないような気もしています。
保健の先生は彼岸花の本体、毬枝はただの先生(職員)で、保健室によく休憩に来る、ぐらいの方が、何となくそれっぽいような気もします。
(保健の先生のキャラが、毬枝と違い過ぎるんですよねぇ)

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何にせよ、現状ではこれ以上推測は難しそうです。

人間かホラーか、も重要ですし、人間だった場合の論理性もまだ弱いですし。

第三夜、楽しみだなぁ。


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『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想4/4
『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想3/4


『彼岸花の咲く夜に』を読んでいて思うのが、「竜騎士07作品なんだから、ただのホラーファンタジーで終わるはずがない」という疑問です。

『ひぐらし』『うみねこ』の頃から一貫して、竜騎士07作品では「真相(犯人)は人間側から説明できる」というスタンスを堅持しています。
※『うみねこ』は魔法エンドという選択肢も残しましたが…。

『彼岸花』においても、ミステリーとはいかないまでも、きっとどこかに世界観を構築する真相が隠されているに違いない!
そんな風に考えてしまうのです。


それでは、第二夜までを読み終えて、考え付く限りのことを書き出してみようと思います。


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【物語を構成する世界観の謎】

では『彼岸花』の世界を構成する世界観とは、どのようなものでしょうか。

1.学校を舞台として、夜闇には学校妖怪が跋扈している
2.昼の世界では人間が普通に活動している
3.特定の条件下で、1と2が混ざり合う


簡単に言ってしまえば、学校妖怪が狩りを行なう時、人間はそれに巻き込まれる。
その瞬間、本来混ざり合わない二つの存在が闇によって混ざり合う。
狩られた人間は「存在しなかった」として人々から忘れ去られる。
まさに学校の怪談が成り立っているわけです。

ここまでだけなら、学校を舞台にしたホラーファンタジーで決着です。


では、最初の疑問として、学校妖怪たちが「先生たち」と酷似しているのはなぜなんでしょう?
また、保健の先生が妖怪と交信できるのはなぜなのでしょうか?



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【学校妖怪とは何か】

ここがまさに疑問の中枢であり、物語の内臓そのものです。
大きく考えて、可能性は2つあります。

1.学校妖怪は実際に存在し、夜の学校を支配している

これが物語をその通りに解釈した真相です。

妖怪との接触を機会に、生徒達は成長していく。
そんな、多少は教訓めいた部分もあるホラーファンタジーとして、説明出来ます。



2.学校妖怪は、実は先生達であり、怪奇現象は幻想である

これがもう一方の解釈です。
かなり『うみねこ』的な解釈といっても良いかも知れません。

これを各学校妖怪に当てはめると、以下のようになります。
(成り立つ場合と、矛盾が生じる場合がありますが…)

■イザナミ
彼は体育教師になります。
生徒の為を思うが故に、厳しく叱咤激励する存在です。
廊下を走らせるのはどうかと思いますけどねwwwww

彼によって狩られた生徒の解釈、これは他の妖怪にも一致しますが、一つは「初めからそんな生徒はいなかった」とする解釈です。
もう一つは、学校側からの厳しい言論統制(死者を冒涜するな、等の言い方)で、「その生徒を話題にすらさせない」という方法を取る場合も考えられます。
後者の場合は、イジメや不幸によって命を落とした生徒を、これ以上話題にしないことで生徒に前を向かせる(『私の親友』参照)という効果がある半面、死者を教職員が積極的に学校の怪談に取り込むという、極めて不謹慎な一面も含まれることになります。


■紅茶紳士
言うまでも無く、彼は教頭先生ということになります。
その手段はさておき、生徒に夢を見させるという点で、立派に教師をやっている(?)といえるでしょう。


■校長先生
彼は名前が一緒なので間違いなく校長先生でしょう。

学校妖怪としての能力は、「食べた生徒の存在(痕跡)をも消す」でした。
これを人間の仕業として言い換えるなら、「学校で起こった不祥事や不幸を、情報操作などによってもみ消す」ということになるでしょう。

第一夜の『心霊写真機』で野々宮くんだけが死んだ沼田さんを追い続けられたのは、彼が彼女の死に深く関わった罪悪感から、学校の方針に反抗したと読み解けますし、心霊写真や母親の発狂などは、物語上の脚色と捉えて良いでしょう。
(もちろん、突飛な解釈であることを否定は出来ませんが…)


■ハメルン
彼は恐らく実在の教職員ではなく、幻想でしょう。
イジメを苦にした少年が、復讐の為に作った存在となります。

復讐にあった少年たちの後始末は、やはり学校側がもみ消したのでしょう。
この場合のもみ消すとは、死体遺棄を行なう等の意味ではなく、警察や報道機関に働きかけ、大事にならぬよう仕向けた、という意味に考えていただければと思います。
そういうことが出来ると考えたのも、この学校が有名人をも輩出しているマンモス校である、という設定があるから、それぐらいの影響力はあると踏んだからです。

彼等は死んでいない、という解釈はどうでしょうか。

死んでいたのはウサギだけです。
イジメッ子も被害者も、転校していなくなったり、改心してひっそりと残りの学校生活を過ごしている可能性もあります。


■彼岸花
彼女は特殊な存在であると言えます。
幻想であると仮定して、それでも人形としての彼女は存在するからです。

そうなると「踊る彼岸花」は、保健室の先生が本体と考えるべきだと思います。
そう考えれば、保健の先生が妖怪たちと会話出来るのにも辻褄が合います。


■キョウ
彼も、動物霊ということになっていますが、やはり幻想ということになります。
実際、生身の生徒は誰も彼と会話していません。


■アザミ・スミレ姉妹
彼女たちもまた特殊な存在です。
自分が考えたのは、アザミは教職員か生徒の誰かで、スミレは生徒の誰か、という説です。
この「誰か」は、特定の人物ではなく、流動的に引き継ぎをされる存在を指します。
アザミまたは別の教職員の先導によってイジメは起こり、その絶対的なバックアップを受けたスミレが内部からイジメを引き起こす、という構図です。
最低な校風・存在だとは思いますが、人間社会ですから、こういう人間がいてもおかしくないかも知れません。


■ルノワール
この存在には本当に悩まされます。
敢えて言えば、やはりルノワールには実体は無いのでしょう。
美術室という事故の起こりやすい危険な空間で、生徒を管理する為のブラフ。
教職員としか会話していないところが、幻想支持の決め手かな。


■さくのしん
さくのしんに限らず、これらの存在は幻想(妄想)となります。


■めそめそさん
めそめそさんは、そもそも最近作られた怪談です。
モデルはもちろん毬枝です。
彼女は死んでいますから、この存在もまた幻想となります。


では、死んだ金森先生や新谷先生はどうなるのでしょうか。


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【消えた教職員の謎】

妖怪に喰われて、存在した記憶までも消された生徒達は、先述した通り学校側の操作だとして、同様に妖怪によって消された(殺された)教職員は、どのように読み解けば良いのでしょうか。

まず、野田くんや岡田さんと異なり、彼等は死体が発見されていません。
行方不明という状態なわけです。
これは『うみねこ』の金蔵と逆の状況と言えるでしょう。

つまり、「死んでいない人間を、妖怪のせいで死んだことにした」ということです。

実際は失職か転勤か知りませんが、教師として問題のある人間でしたから、学校側がこれを把握し、追い出したと考えるのが妥当です。
妖怪の犯行というシナリオが発生したきっかけは、学校側からなのか生徒側からなのか不明ですが、一度そういう噂が広まれば、定着するのはあっという間なのでしょう。


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以上が、『彼岸花の咲く夜に』第二夜までを読み終えての考察です。

多分に穴だらけですし、既出の推理だらけかも知れませんが、これが今の自分の精一杯。

「実は、本当にホラーでした」という可能性もまだ残っています。

これからどうなっていくのか?

楽しみに第三夜を待とうと思います。


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『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想3/4
『彼岸花』第二夜の感想PART3です。

↓前回の日記はこちら↓
『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想2/4

今回は、全7話の内の6〜7話目と、特典となる「放課後」の感想です。

以下、ネタバレ有りますので、ご注意ください。


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【陸】「復讐のアザミ」

第一夜のスミレに引き続き、今回は姉でもある序列第四位の復讐のアザミが敵として登場しました。

アザミのイジメを引き起こす手口は見事で、イジメられっ子を探し出し、魔法のアザミを食べさせるのです。
これを食べた生徒は、魔法の力でイジメっ子の力を手に入れ、これまでの復讐とばかりに、自分をいじめてきた生徒たちをイジメ返していく、という方法なのです。

アザミの甘言も手伝ってか、イジメで限界状態の生徒は必ず魔法のアザミを食してしまいます。
こうして、延々とイジメの連鎖は繰り広げられていくのです。

人間側の主人公は、今回イジメのターゲットとなった吉川正明と、前回彼岸花の助けもあって、辛くもスミレに打ち勝った由香里です。

個人的には正明の気持ちも由香里の気持ちもすごく共感出来ました。
要は、どの立ち位置にいるか?なんですよね。
イジメられている側の存在だったら、復讐したいと思うだろうし、第三者としてイジメを否定したい場合は、復讐すらも辞めさせなければならない。
イジメは、生まれてしまったら二度と無くせないのか?
永遠のテーマだと思います。


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【七】「彼岸花の咲く前に」

学校妖怪たちが、今の序列になる前のお話。
新校舎が建てられ、秩序が崩壊した状態の頃のお話。

彼岸花も生まれて間もなく、今のように強くなく、ただただ殺し合うだけの存在でいた時に、一人の少年と出会います。

少年の名前は有森秋一。
彼には、感情によって見える光景が変化し、それを絵にする力がありました。
いじめられっ子でありながら、感情の記録を生き甲斐として明るく過ごす秋一に、彼岸花は少しずつ興味を持っていきます。
また、感情とは何か?自分とは何の為にいるのか?という疑問も持つようになります。

ある日、スミレに影響された数人の男子生徒が、秋一にかつてない暴行を加えます。
それによって秋一は両眼球破裂という大けがを負い、二度と感情の光景を見ることが出来ない体となります。

スミレの毒素の影響もあるとはいえ、過剰な暴力をふるったり、どうせ少年法で捕まらないなどと、全く反省していない少年達には、改めて鳥肌が立つのを禁じ得ませんでした。

彼岸花は保健室で少年たちを葬り去り、自身の存在意義を知ります。

そして現在、全盲のピアニストとして招かれた秋一と、彼岸花はつかの間の再会を果たすのでした…。

(最後の方、適当になっちゃってスミマセン)

この、彼岸花の悟った学校妖怪の存在意義、これこそが『彼岸花の咲く夜に』の根底でしょう。

妖怪としてなら、生徒を恐怖させ、闇の世界に足を踏み入れないようにさせる。
人間としてなら、生徒を正しく導き、道理に反した行動をしないよう躾ける。

このように解釈出来るでしょう。

果たして、どちらが正しいのか。
どちらも正しいのか。

次の日記で検討してみようと思います。


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【放課後】

第一夜では入っていなかった、TEA PARTY的なオマケ話「放課後」が、この第二夜には収録されています。

キョウを話し手として、各キャラの白昼夢とも呼べるようなコミカルなシーンが読めます。

最後にふさわしい軽さで楽しかったですwwwww


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さぁ、次はいよいよ考察です!!

『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想4/4

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『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想2/4
前回に引き続き、『彼岸花』第二夜の感想です。

↓前回の日記はこちら↓
『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想1/4


今回は、第二夜に収録されていた7話の内、第三話〜第五話までの紹介・感想と、ちょっとした考察です。

以下、ネタバレありますので、ご注意ください。


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【参】第三話「鏡の世界へようこそ」

めそめそさんとして過ごす毬枝の所に、学校妖怪序列第五位の鏡のキョウが、「校舎の鏡を一緒に拭いて周ってくれないか?」と頼みに来る所から話は始まります。
旧校舎トイレの鏡を綺麗に掃除している毬絵の心がけに感心した、というのが人選の理由といった辺りに、毬絵の性格やキョウのコミカルさが伺えます。

このキョウは、学校の「鏡」に関する怪奇現象をつかさどる学校妖怪なのですが、ルックスも言動もなんとなく格好つけていて、鏡を見てばかりいるナルシストを彷彿させます。
実際、性格はとても良い好人物ですけどね。

キョウによると、鏡には「向こうの世界」があり、その反転した世界の自分が鏡の掃除をサボっているから、代わりに拭きに行かなければならない、こちらから拭いても意味が無い、とのこと。
鏡の向こうのもう一つの世界。
面白くなってきました。

鏡の向こうに入り込み、手分けして拭き掃除をしていく毬枝とキョウ。
しかし、この世界、どこかがおかしい。

もちろん、左右反転した世界なので、文字や学校の配置も左右対称です。
そういった意味ではなく、出会うキャラがおかしいのです。

あとで分かるのですが、この世界では登場人物の性格も、元の世界と逆になっているのです!!

みちるはオカルトなど信じない科学至上主義者に。
校長先生は人の良いだけの好々爺に。
彼岸花やスミレは、なぜか卑屈な笑顔を浮かべたイジメられっ子に。

そして、学校妖怪の頂点に君臨するのが、毬枝だったのです!
序列もひっくり返っており、その強さも圧倒的。
めそめそさんではなく、げらげらさんとして圧政をしいていたのです。
毬絵に出会った瞬間に怯える彼岸花たちが可愛かったwwwww

このげらげらさん、鏡の世界のキョウを脅し、掃除をサボらせることでこちらの世界のキョウたちを誘い込み、その隙にこちらの世界を支配しようとたくらんでいたのです。

もちろん、そんなこととは知らないこちらの世界の彼岸花は、態度のデカい毬枝(げらげらさん)に対してブチ切れますwwwww
二人は戦いを始めるのですが、序列第一位であるげらげらさんに、序列第三位の彼岸花が敵う訳が無い。
げらげらさんのパシリをさせられ、土下座させられる彼岸花が、普段とは違う一面を見せてくれて楽しかったです。

この後、二人のキョウが協力して、げらげらさんは鏡の世界に還されます。
めでたしめでたし。

このお話、鏡の世界というファンタジーを使った教訓めいたストーリーといえますが、人間の持つ二面性を描いているという側面もあります。
鏡の世界というクッションを挟んで、人の持つ恐ろしさを表現しているのは見事です。


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【四】第四話「少年たちの肖像」

今回、最も解釈に悩んだのがこのお話でした。

学校妖怪・美術室のルノワールによって姿を消した少年・野田裕貴。
彼を忘れようと苦しむ美術教師・新谷ナフミ。

ルノワールの手にかかると、美術室に飾られた絵と同じように殺される。
その噂の通りに、一枚の絵画になぞらえて、裕貴君は石膏像の下敷きとなって死んでいました。
警察は不幸な事故として処理するも、噂は広まっていく。

新谷先生とルノワールは美術室で戦うこととなります。
「ルノワールの質問には嘘で答えてはいけない」などのルールが、物語を緊張感たっぷりに盛り上げてくれます。

最後に明かされる驚愕の真実については、例によって割愛するとして(笑)、ルノワールの能力はかなり異質に感じられました。

ルノワールの正体についての謎は、美術好きの人にとってはたやすかったのではないでしょか。
問題は、問答の条件を破った際に、人間がルノワールに倒されるところです。

一、ルノワールに絵筆を借りてはいけない。
ニ、ルノワールは美術室に掛けられた絵を指して、作者が誰かを尋ねてくる。その画家の名を正確に答えなければいけない。
三、ルノワールの問い掛けに嘘をついてはならない。
四、上記のどれかを破れば、ルノワールの祟りによって美術室にかけられた絵のどれかと、同じ運命を追うことになる。


このルノワールとの戦いに敗れた人間は、絵画に引きずり込まれます。

引きずり込まれた人間は絵画の一部になるわけですが、これはどう解釈すれば良いのか…。
・怪談をそのまま信じ、絵画に引きずり込まれたと考える
・バトルは幻想で、そもそも絵画にその人物は描かれている

後者を支持したいのですが、絵画に詳しくないので根拠が…。
エッシャーの騙し絵には、基本的に特定の人物を連想させるような人物画は描かれていませんから、この論法も成り立つとは思うんですけどね…。

どちらにしても、学校という聖域において、芽生えてすらいない教師と生徒の恋愛や、それを利用した卑劣な性癖を描いた良作となっていることは間違いありません。


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【伍】「私の親友」

今回の『彼岸花』第二夜で、最も感動的だった作品です。

オカルト好きで、学校では孤立しがちなみちると、その数少ない、恐らく唯一の親友・岡田智子との友情物語です。

ある日、事故で突然に亡くなってしまった智子を黄泉還らせようと、みちるは悪魔と契約する決意を固めます。
悪魔の言った条件は、「今後の人生から挨拶を奪う」というもの。
それはつまり、他人との出会い・関係性を奪うということ。
それでも、智子以外に友人のいなかったみちるは快諾します。

いよいよ智子を蘇らせる当日。
思い出の詰まったノートを焼き、依り代のぬいぐるみを持ち、智子の霊を呼ぶみちる。
呼ばれた智子は、みちるの「ぬいぐるみの体で蘇って欲しい」という願いに対し、なんと、こう言い放ちます。

「じゃあ、私の体、……ないじゃん。」

智子によれば、自分以外の体でなど蘇りたくない、そもそもみちるは親友でも何でも無いし、うっとおしかった、と。
ショックで泣きだすみちると、突き放す智子。

実は智子は親友であるみちるに、自分の存在を断ち切って、前を見て生きて欲しくてこのような嘘をついたのです。
この辺りが泣けて泣けて…(涙)

みちるが、また一つ成長出来た物語でした。


この話については、超常現象として捉えても許される気もします。
これぐらいの奇跡は、あっても良いかな?と。

一方で、みちるが自分の意思で思い出を焼き払い、死者を乗り越えた、と解釈することももちろん可能です。
他に目撃者が学校妖怪と悪魔しかいない以上、この現象は幻想だったと言われても仕方ないでしょう。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


さぁ、残る日記はあと2つ!!

頑張れ、俺!!


『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想3/4

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『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想1/4
『彼岸花の咲く夜に』第二夜をやり終えました!
(本当は12月30日に読了してたけど、ブログ更新が遅れて反省…)


今回も学校の八不思議にまつわるお話をメインに据えて、数々の妖怪と人間達のドラマが描かれていました。

第一夜に登場した、ミドリのような変顔EPが何気に楽しみで、今回はどんなお話があるのかなぁ?ああいうイカレEPはまた読めるのかなぁ?とwwwww


収録されていたのは第一夜と同数の全7話でした。
その内、今回は2話分の感想〜☆


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(以下、ネタバレありますのでご注意下さい)


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【壱】第一話「お月見会」

校舎の屋上で、学校妖怪たちが繰り広げる、日頃の争いを抜きにしたのんびりお月見会。
第一夜では明かされなかった、序列2位・4位・5位・6位の学校妖怪の紹介を兼ねているEP。
これで学校妖怪の序列が全て(?)明らかになりました。

序列1位は校長先生。(第一夜で登場済み)
序列2位は熱血そうな風貌のイザナミ
影の序列第2位は教頭でもある紅茶紳士。(第一夜で登場済み)
序列3位は保健室の踊る彼岸花。(第一夜で登場済み)
序列4位は温厚そうなスミレの姉、復讐のアザミ
序列5位はキザな言動が多い、鏡のキョウ
序列6位は美術室のルノワール。(お月見会には欠席)
序列7位はイジメをつかさどるスミレ。(第一夜で登場済み)
序列8位は旧校舎トイレのめそめそさん。(←毬枝。第一夜で登場済み)
その他の妖怪・土地神として、ハメルンさくのしんなどが登場済み。

校長先生に管を巻く保健の先生が良い味を出していました。

この保健の先生、以前より霊感が強いような扱われ方をしていましたが、今回に及んでは完全に妖怪と会話しています。
この矛盾というか、謎の答えが、『彼岸花』の世界観の本質になるのではないでしょうか。


エピソードのオチも、毬枝もみんなと一緒だと思い込んでいたのに、自分一人だけ旧校舎でお月見をしていたという、怪談らしくも感動的な感じで、なかなか良かったです。
この先のエピソードが楽しみになる、良い書き出しでした。


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【弐】第二話「十三階段の死神」

学校の七不思議の定番「十三怪談」のお話。

十三怪談を踏むと命を奪いに現れる死神・イザナミと、イザナミに翻弄されつつ逃げ惑う相馬あやの戦いが描かれています。

12段しか無いはずの学校の階段が、なぜか13段に増えていて、それを踏むと呪われる(殺される)という全国共通であろう設定はそのままに、イザナミによって選ばれる生徒(獲物)がいわゆる無気力な性格(イザナミは「オチ目」と表現)であるところは、『彼岸花』の世界観をしっかりと踏襲しています。

第一夜の全7話にも共通して言えることは、学校妖怪のターゲットとなる生徒は、いじめられていたり、友達がいなかったり、人生に楽しみを見出せなかったり、屈折した思考を持っていたりと、どの子も学校生活に馴染めていないという部分が一貫しています。
明るい学校生活を送る生徒を、恐怖のどん底に叩き落とすのではなく、すでに「負け犬状態」になっている不幸な生徒の弱さに、学校妖怪は追い打ちをかけるのです。

初めの内は、「学校妖怪も随分と性格の悪い狩りをするもんだ」と皮肉を込めて読み進めていたのですが、読んでいる内に、「これはそうではないな」と感じるようになっていきます。

それが、学校妖怪の弱点であったり、逃げ切る為のルールの存在です。

第一夜においても、学校妖怪と死闘を演じた後に生還した生徒は、目覚ましい程の成長を遂げて、学校生活を謳歌できるようになります。
もちろんその為には尋常ではない苦労・努力が伴うので、学校妖怪の甘言に騙され、戻って来られなくなる生徒もたくさんいます。
ただ、「学校妖怪の存在が、生徒を結果的に成長させている」というのは紛れもない事実なのです。

では、十三階段のイザナミについてはどうでしょう。

彼の攻撃は至ってシンプルです。
オチ目の生徒を探し出し、十三階段を踏ませ、狩る。
ただそれだけです。

これだけでは、狩られる生徒に逃げる術はありません。
理不尽過ぎる学校の怪談です。

しかし、イザナミはそこにルール(制約)を設けています。
それが、「自分と鬼ごっこをすること」なのです。

1.生徒はイザナミから逃げなければならない
2.逃げる範囲は校舎の中に限定される
3.イザナミは早歩きまでしか出来ない
4.一日の逃げる時間は少しずつ増えていく
5.逃げる期間は49日
6.イザナミに捕まったら必ず殺される
7.条件の期間内を逃げ切れば助かる
8.逃げる時間の増え方にはあるルールがある

これがそのルールです。

つまり、最初は5分から始まる、毎日続く鬼ごっこを逃げ切れば、理不尽な死神から逃れることが出来るのです!

しかし、逃げるのは無気力で怠惰な生徒なわけで、49日間も慣れない運動を強いられて耐えきれるわけもなく、大抵の場合は心が折れて喰われてしまうという結果になります。

一方で、これを乗り越えることが出来れば、先述したとおり、人間として大きく成長し、命も助かるわけで。
その為にはルール8に気付くことが大きく関係しているのですが、それは未読の人の為に割愛wwwww

イザナミの怪談も、一定の条件をクリアすれば、命が助かるだけでなく、これまでのオチ目な生活ではなく、成長した後の明るい生活を保証しているのです。
『彼岸花』という作品全体に共通するこのルールに、世界観をひも解くヒントが隠されているように思います。

それについては、この感想の4/4で書こうと思います。

さて、第二話の主人公・相馬あやは、イザナミの第8のルールに気付き、自ら努力して「生」を勝ち取ります。
その時の清々しさは、読んでいて本当に微笑ましかった…。

その際のイザナミの姿を見て、「やはりそうなのか?」と思ってしまったのは、私だけでは無いはず。
彼は死神の装束ではなく、体育教師の格好で登場するのです。
この謎についても、今後の感想記事で言及しようと思います。

何にせよ、十三階段、ここに完結!!


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


ああ…こんな陳腐な感想(紹介)文なのに、2時間もかかった…orz

まだまだ、あと3つ!
書き切ってやるぜい!!(*゚∀゚)=3 ムッハー!!


『彼岸花の咲く夜に』第二夜 プレイ直後の感想2/4

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